あらすじ・ネタバレ

◆概要
文房具マニアの男と同じ職場になってしまった大学講師の女性が、彼と彼を慕う学生達との交流を深めていく日常漫画。

◆おすすめする人
・文房具が好きな人
・トリビアな話題に興味がある人

◆あらすじ・ネタバレ
恩師である大学教授「伊勢崎」からの推薦で京都にある大学で講師をすることになった「姫路かの子」。手続きのため大学を訪れたかの子は、総務課で「蜂谷皐月」という講師と相部屋の研究室になることを伝えられる。
自分と蜂谷の研究室に入ったかの子は、部屋中を埋め尽くす大量の文房具を目の当たりにする。やがて蜂谷が姿を現し彼は大の文房具愛好家であることをかの子に伝える。かの子のデスクにまで蜂谷の文房具が置いてあり、部屋の中の物に一切触れないように伝えられたかの子は納得がいかず怒りを感じる。
翌朝研究室に入ったかの子は、蜂谷が自分宛ての郵便物を開けてしまったことを知りさらに怒りを増す。それは伊勢崎からの手紙であり、再婚するため結婚式に出席してほしいという内容が書かれていた。密かに伊勢崎のことを思っていたかの子は再婚の話は前から知りつつも改めてショックを受ける。かの子が伊勢崎から万年筆を贈られたことを知った蜂谷はどんな万年筆かをかの子に質問する。かの子は「ペリカンの101ラピスブルー」と答え蜂谷は衝撃を受ける。ラピスブルーは非常に希少価値の高い万年筆であり、マニアの間で高額で取引されていることをかの子は知り驚く。
万年筆を眺めるためだけに「僕とお付き合いしてください」とまで言う蜂谷に、かの子は心底呆れ拳で彼の顔面を殴打する。しかし伊勢崎のことを忘れたいと思うかの子は蜂谷に万年筆を譲ろうとする。万年筆に刻印されたイニシャルから、それがかつて伊勢崎の父が伊勢崎に贈ったものであると気づいた蜂谷は万年筆をかの子に返却し、ペリカンが家族愛に満ちた動物であることと併せて伝える。それほど大事なものを贈られていたことを知ったかの子は心打たれ、伊勢崎からの招待状に万年筆で返事を書くのであった。

◆おもしろポイント
文房具マニアというユニークな人物とヒロインの女性の交流を描いた作品。登場する文房具は誰しも一度は見かけたものばかりであり、懐かしい気分になれると同時に商品やメーカーのちょっとした小話まで知ることができる。