あらすじ・ネタバレ

◆概要
13人のおとぎ話のヒロインたちが、唯一の幸せな結末「ハッピーエンド」をかけて互いに殺し合うバトル漫画。

◆おすすめする人
・おとぎ話が好きな人
・美しさのあるホラー展開が好きな人

◆あらすじ・ネタバレ
大人気アイドルグループ「ワンダープリンセス」のリーダー「アリス」は、トップアイドルを目指して日々活動する可憐な少女である。しかしその実態はアイドル活動の邪魔になると判断したメンバーを強制的に脱退させるなど、目的のためなら手段を選ばない冷酷な性格の持ち主であった。
ある日アリスは不気味な森の中で目を覚ます。飢えと渇きに耐えながら助けを求めて歩みを進めていくと、花畑の中で赤い頭巾を身に着けた少女と出会う。少女に近寄るアリスだが少女の持っている籠の中に頭蓋骨が入っているのを見て立ち止まる。アリスの存在に気づいた赤ずきんは「君もヒロインなんだね？」と言い、獣のような左手で猟銃を構えアリスに襲いかかる。逃げ惑うアリスだったが赤ずきんに捕まり、心臓をえぐり出されて殺害されてしまう。
ゲーム終了の鐘が鳴り響き、12人のヒロインたちは「お茶会」のために城の大広間へと集合する。そこには白雪姫やシンデレラといったおとぎ話のヒロインたちが集まり、互いに殺し合うデスゲームにおける束の間の休息をとっていた。やがて赤ずきんとゲームマスター「レプス」が姿を現す。レプスは生き残った13人のヒロインでゲームを続行することを宣言する。ヒロインたちに人数が合わないことを指摘されるが、レプスの視線の先には赤ずきんに殺されたはずのアリスが座っていた。
それぞれに不幸な結末を迎えた物語のヒロインたちは、たった一人が手にすることのできる幸福な結末を求めて殺し合う。「心臓（ハート）のアリス」として新たな力を得たアリスはデスゲームで勝ち残ることを目指して、血で血を洗うヒロイン同士の戦いに身を投じていくのであった。

◆おもしろポイント
白雪姫やシンデレラといったおとぎ話のヒロイン達が殺し合いを演じるデスゲーム漫画。美しい背景とグロテスクな戦闘シーンが共存する場面展開は、読む人に不思議と引き込まれるような魅力を感じさせる。ヒロイン達の不幸な過去が徐々に明らかになり、彼女達のスリリングな駆け引きが後味を引く作品。