あらすじ・ネタバレ

◆概要
高校生の山下は小谷ヨーコの価値観は極端で、山下は一般的な「特別な人と楽しいことやセックスをしたい」であり、ヨーコの価値観は「楽しければ誰とセックスしてもいいじゃん」という自由奔放である二人の恋愛と心の成長を描いた漫画である。

◆おすすめする人
・クズの本壊が好きな人
・純愛よりドロドロした話が好きな人

◆あらすじ
山下は小谷ヨーコに片思い中だが、既に肉体関係を持っている。気持ちいいからという理由で、ヨーコは複数の男性と関係を持っている。山下はそのことを知っていて、ヨーコに何度も俺だけにしないかと提案するが、いつもはぐらかされる。そこで、特別な関係じゃないならこの関係はやめようと一度は決意するが、ヨーコが好きすぎるあまり、諦めきれずまたセフレの関係を続けるようになる。
彼女の家は貧乏で、子供の頃から「もったいない精神」にあふれた少女だった。そのため、お金を使わず気持ちよくなれるセックスは彼女にとって遊びのようなものなので、セフレはお金を使わず遊べる友達のような感覚でいるので彼女に悪気はない。
ヨーコの親友の横井はそのことをあまりいいとは思っていない上に、山下の一途さに惹かれ好きになってしまう。あることが原因で二人は大喧嘩した。横井はヨーコに山下と付き合うことをを条件にヨーコを許してあげることにした。山下を好きだからこそした行動であった。山下はそんなことも知らず、ヨーコと付き合うことになり喜んでいた。
しかし、山下とデート中セフレ関係である男性とであってしまい、嫉妬した山下はヨーコに「俺以外の人としないでほしい」と要求するが、ヨーコは「なぜ付き合ってない人としちゃいけないの」と答える。それがきっかけで、ヨーコの価値観についていけないと感じた山下はヨーコと別れる結果となる。
そのまま卒業を迎える。ヨーコはひとり暮らしのため、「もったいない精神」のあったヨーコが断捨離をしながら、山下との関係を通して「いっぱいもってるだけじゃだめなんだ」と学んで完結する。

◆おもしろポイント
小谷の「もったいない精神」よりくる価値観は通常の価値観は一般的に山下のように「特別な人と普通にデートしたい」という価値観とは真逆で、どっちが正しいとかないところが面白いところである。また、極端な価値観を持つ二人の特殊な恋愛により、山下はヨーコの揺るぎない精神を変えるきっかけを与えたところが特に見所である。山下と小谷は付き合わなかったが、彼女は山下を通して、「たくさん持っていても意味がない」ということを覚えて終わり、ストーリー的にもスッキリまとまっている。エッチシーンが多くあるが、それよりも彼らの心情の変化やヨーコの自由さを見て欲しい作品である。