あらすじ・ネタバレ

◆概要
花咲は中学時代付き合っていた洋平に大学で偶然出会うが、洋平には｢お前と付き合ったのは黒歴史だ｣と言われてしまい、素直になれず、花咲も今後は友人として付き合っていくが、お互い意識するようになり、最終的には元サヤに戻る。

◆おすすめする人
・自分に素直すぎて彼氏にひかれたことがある人
・ヘンタイが好きな人
・ありのままの自分を受け止めてくれるか不安な人

◆あらすじ
花咲は大学入学して、たまたま中学時代に付き合っていた洋平に出会った。あの頃、洋平のことが好きなのに肉体関係を迫られた際に、緊張して逃げてしまったことをきっかけに別れてしまった。また、洋平と付き合えるかもと思いきや、洋平からは｢お前と付き合ったのは黒歴史だ｣と言われてしまう。
学科は違ったが、共通の友人を交えて遊ぶようになった。また、モトカレというのは周囲には内緒にして友人として接していた。
その中でも、洋平が中学の頃とあまり中身が変わっていないことに安心する。しかし、中学時代可愛かった洋平は大学ではイケメンで、モテるようになった。素直じゃない花咲は、｢私なんか黒歴史だもんね｣というと洋平も｢お前と付き合うとかないわ｣という。
ある日、洋平の家でみんなでパーティーをすることになった。そこで、洋平の昔話をしたときに、｢洋平は元カノに男として見られなかったトラウマがある｣と友人に言われた。
帰り、花咲は洋平に告白と誤解を解いて晴れて元サヤに戻ることになった。
他、体の相性が良すぎて彼氏に体ばかり求めてしまうなつめの｢おあずけ。｣、相手より自分のドラマ的シュチュエーションプレイを楽しんでしまう小沢の恋｢ふたり遊戯｣、モテる男子高校生が地味な幼馴染に恋をする｢君が可愛くて仕方ない｣の3作品収録。

◆おもしろポイント
モトカレ　イマフレも面白いですが、他の二作品｢おあずけ。｣と｢ふたり遊戯｣はすごくリアルだ。女性の欲求をモロに出している感じである。正直、女の子はこういうものっていう理想の像が男性にはあると思うが、エッチがしたくて試行錯誤する｢おあずけ。｣や悲劇のヒロインやドラマチックなシュチュエーションで恋愛（プレイ）したいという｢ふたり遊戯｣は、女性がひた隠しにしている部分をモロに出していて、それを肯定してくれている作品だ。今までの恋愛で、変わった欲求を恋人に突きつけて引かれた経験がある人は読んで欲しい。共感できるところがあると思う。また、そんな自分でもいいかもと思わせてくれる作品だ。