あらすじ・ネタバレ

◆概要
お人好しの女子大生が偶然詐欺行為の共犯者と間違われ、脅迫されたことをきっかけに様々な事件に巻き込まれていくクライム・サスペンス。

◆おすすめする人
・ミステリーが好きな人
・影のある男性が好きな人

◆あらすじ・ネタバレ
困っている人を放っておけないお人好しの女子大生「金坂澪」。人助けでトラブルに巻き込まれることがありながらも、澪は充実した大学生活を送っていた。
ある日澪の住むマンションのポストに差出人不明の手紙が届く。中にはメモリーカードと電話番号が書かれたメモだけが封入されていた。恐る恐る動画を再生した澪は、覆面で顔を隠した男性が拘束された男性に銃を突きつけている光景を目にする。覆面の男はある依頼主からの依頼で、詐欺行為を働いた犯人を脅迫するために来た「脅迫屋」だと名乗る。拘束された男「サトウ」は「詐欺行為で得た分け前を持ってきてほしい」と悲痛に訴える。しかし澪は詐欺行為に加担した覚えなどなく、脅迫屋がカメラに向かって「カツラギさん」と呼びかけたことから、脅迫する相手を間違えていることに気がつく。サトウの安否を気にして澪はメモに書かれた番号に電話をかける。脅迫屋を名乗る男は澪がサトウの共犯者「カツラギナオコ」ではないことを確認すると、動画を削除してこの件を忘れるよう指示して電話を切る。
翌日サトウのことを気にかけていた澪は、新聞で「葛城奈緒子」という女性が殺害されたことを知る。脅迫屋の犯行だと考えた澪は事実を確認するため再び脅迫屋に電話をかける。脅迫屋は葛城を殺したのは自分ではないと主張する。その時澪の前に美形の男が現れ、自分が脅迫屋だと明かす。男は「千川完二」と名乗り、澪にサトウのことに首を突っ込むのはやめるよう忠告する。しかし澪は「人の不幸を見過ごせない」と言いサトウを救出する意思を示す。千川はその後姿を消してしまうが、マンションに戻った澪を待っていたのは動画の中で拘束されていたサトウ本人であった。

◆おもしろポイント
依頼主から依頼を受けて犯罪者や悪人を脅迫する脅迫屋という特殊なビジネスを行う一味と、人の不幸を見過ごすことが出来ない善人の女子大生が出会うストーリー。偶然脅迫屋と関わってしまった澪が、様々な事件に巻き込まれ千川との距離を縮めていく。TVドラマ化された人気小説のコミカライズ版。